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皆様こんにちは。

今日は私が久々に心動いた矯正についてお話をしたいと思います。
矯正科の門を叩いてから、早30年。
この30年は時代も社会も発展を遂げて参りました。
ポケベルから携帯電話、スマホへ。生活の中に電子化、デジタル化、ＡI化が進み、コロナにより、仕事、働き方も多様化、考え方も多様化する中、矯正界も変化を遂げて来ました。外科矯正の保険適応、形状記憶の針金の出現、ストレートワイヤー法、裏側矯正、セルフライゲーションブラケット、ミニインプラント、光学印象、マウスピース矯正、そしてこのジェットシステム。

JET systemは東京医科歯科大学出身で、自由が丘でご開業されています成田信一先生が考案され、著書も２冊出版されています。

父は、私が小さな頃から『世の中の常識や当たり前と思われていることを、何の疑いもなく信じて良いのかな？先ずは何でも疑ってかかる。分からなかったら調べてみるんだよ。』
が口癖でした。
学生の頃は、父は素直じゃないから、すんなり人の言うことが聞けないのだと思う事もありましたが、今となっては、父が言うように、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。と言う幅を持たせた考え方は、年を追う毎に理解出来るようになりました。
実際、情報は都合良く変えられていることがあったり、あたかもそれが正しいかのように伝わっていたりすることもあれば、今まで常識とされていたことが実はそうではなかったり。
国のトップが変わり、世の中の情勢が変われば、物の価値観が変わり、今までそうしてきた事が、やってはいけない事に変わったり、科学や医療の発展で、分からなかった事が解明され、今までそう思われていたことが新事実の発見で治療法が変わったり。

矯正治療も、大学の授業で教えて頂いた事は、その時代、その時の一番を教えて頂くわけですが、日進月歩で、材料も、装置も発展を遂げれば、同じやり方ではなく、その材料の効果を最大限に活かせるやり方に変わるわけです。
とっぷり昭和生まれの私は、目まぐるしく変わる世の中に付いて行くのがやっとですが、時代も矯正治療も大きく変わっていく中で、柔軟に考える柔らかい頭を持ち続けたいと常々思っていて、発想を転換させていくこともしばしばです。
でも、それは、そうしなければならないという苦痛ではなく、楽しみながら、ワクワクする事なんだと思うのです。

この本を一言で表現するなら『お料理本』。
いつ誰が作っても美味しく均一の味を再現出来るように、目分量ではなく、計量された値があると助かりますよね？そこが丁寧に書かれているのと、更に時短。同じ美味しいお料理なら、早く簡単に出来たら嬉しさも倍増ですよね？そんな感じの内容でした。
本当に読み物としてもとても面白く、あっという間に読み終えてしまいました。

いくつになっても、わくわくは転がっています。
皆様に私の心踊るわくわくが伝わっていたら嬉しいです🙇❣️

副院長 矯正認定医 清水直子

参考図書
『JET system 患者さんが思わず「楽しい」と言ってくれる新しい矯正システムが出来ました』
著者 成田信一
発行所 デンタルダイアモンド社
発行日 2010.4.1

『矯正治療が楽しくなるJET system入門』
著者 成田信一
発行所 デンタルダイアモンド社
発行日 2023.6.1