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2022

5/31

1歳ごろ何が起こる⁉️


 

皆様こんにちは。

明日からいよいよ6月。
衣替えの季節になりますね。梅雨入りも間近ですね。

さて今日は、私がまだ歯学部の学生だった頃、比較解剖学の先生がして下った面白いお話を皆様にもお裾分け致します。

人間の赤ちゃんは歯の無い状態(無歯顎)で生まれて、0才6ヶ月頃から下の乳中切歯が生え始め、次に0才11ヶ月頃に上の乳中切が生えると、初めて上と下の歯が噛み合みあって顎位が安定します。

一方、ウマの赤ちゃんは上下左右の第一切歯(4本)と前臼歯(12本)が生えた状態で誕生します。

人間の赤ちゃんは約1才前後に、つかまり立ちから一人立ち出来るようになり、
生まれた時に既に歯が生えた状態で生まれるウマの赤ちゃんは、直ぐに歩ける様になります。

🌟歯が上下で噛むと顎位が安定🌟=頭部が安定
↓すると
【歩行】出来るようになる。

そうだったのか💡 すごい面白い話じゃないですか?

私達哺乳類は、実に色々な共通点を持っています。
赤ちゃんの【歩く時期】は【顎位が安定した時期】だったんですね💡

年を取ると、歯も磨り減り、虫歯で、歯周病で歯が失くなったりして、上下の噛んでいる歯の本数が少なくなってきます。
更に筋肉も衰えてきますので、顎位を補強している【舌】も力不足になってしまいます。
そうなると、先程の話の逆ですね。
顎位が失われると、歩行が難しくなります。
杖も必要になるかもしれません。
そうならないためにも、
日頃から歯磨きをしっかり行い、3ヶ月に一度は検診受けて歯石を取り、上下の歯の噛む場所が沢山あるようする事が大切になります。

一見、【歩く事】と【上下で噛む歯がしっかりある】事とは無縁に思えるのですが、実はとても深く関わっているのですね。

自分の健康の為に、歯は大切にしていきましょう✨

副院長 矯正認定医 清水直子